ひとりになるな、コラボせよ!

いま、いわゆる大手に所属しない、またはどこにも所属しないで地道に活動していくアーティストを応援するプロジェクトをやっています。音楽が主ですが美術でも建築でもなんでも同じですね、自分自身もそういうひとりです。
PCが速くなってなかなかの音の作業も動画の作業も自宅のPCベースでできるようになって、高価だった専門家にしか買えなかった、ソフトも多く出回る事で随分と安価になり、20年前には大きなスタジオでしかできなかったことが実質自宅でできるようになりました。
しかしひとりのアーティストが作詞作曲演奏録音マスタリングをひとりでやるなんて寂しいですよ。実際世の中には惨憺たるクオリティーの音源が山のよう溢れ、メジャーに引き続きインディーズでさえ売り上げががんっと下がっています。
僕は「人を不要にするためにこの活動をしているのではありません」すこしコストを削って、もっといメソッドに出会っていくチャンスを得てほしいからです。
そのメソッドのひとつは出会いです。みなさんにお願いしたいのは「出会うことを忘れない」です。自分よりできる他人に仕事を頼んだりコラボする姿勢は作品のレベルはもちろんコミュニケーション能力をアップし、相互の人間としてのレベルもあげます。ご自分でマスタリングをする理由は「お金が無いから」ではなく「他よりもいい音になるから」であってほしいのです、それには努力してスキルアップすることが必要です、感覚はすぐには磨けません、才能も必要かもしれません。波形を真っ黒にするのがマスタリングではありません。
自分で楽曲を作ってCDとして流通させることはお金を出せば簡単にできます。でもポップとともに飾られて前面に置かれなければ売れるはずもありません。iTunesでも同じ事でしょう。大切なのはおおくの目に触れること。人が絡まないとどんなに新鮮で親切で優れた品質であってもなかなかどこにも届かない。それは不親切だとも思う。
何から何までひとりでやらないで、ちょっとそとに出てみましょう。憧れのバンドの録音をしているエンジニアに「1時間1000円で仕事してくれ」ってお願いしてみたらいい。「このスタジオ1時間3000円になりませんかね、じゃ、どうしたらなりますか?」って言えばいいと思うんですね、案外チャンスはあると思う。世の中には匠ってのがある、もうすでに確立している技術やセンスは使った方がいいと思うんです。
現在良いスタジオ、良い技術が余っています。余っているスタジオさんやひとは使われやすくなる工夫をしましょう、使いたい人はそれらにぜひアクセスをしてください。「いや、ぼくたちは君たちなんか相手にしないんだよ」って言われたら玄関にうんこしてきて、ほんとうに別れましょう。
ではみなさん元気を出して!